微細な無限

微細の中にもある無限。

出立の意識から、同じ場所で、始まり(連続)ということ

 

 9日間にわたる夏休みと、その間の北海道への帰省から帰ってきて今日である。

 

 お財布事情もあって、最近は、本州から地元へ帰るのは年に一、二回となっている。結婚して夫と共に実家に帰るのは今回が始めてだった。父、母、双方の祖父母の家を訪れて、楽しい時間をすごした。

 ここ数年の今までの帰省は、意識の上で、結婚前の帰省・もうすぐ遠くない未来に苗字も変わって、お家を出て行くね、という立場にどうしても立っていた。どうしてもそうなると、親と接するのにさみしくなってしまうのだった。

 しかし今回の帰省は、もう自分の立場が一つ進んでいて、彼岸、此岸、以前の自分からみれば彼岸であるが、今の自分は今ここに立っている。苗字も変わって住居も変わってすでに、未来にむかって連続したところに立っているのである。つまり、また来るねーというときに、また来るときも連続した同じ立場として来るので、さみしさが少なかった。同じようにまたくればいいじゃんというからりとした気持ちになっていた。

 母なども多分そうだったと思う、前よりさみしくなかったろうと思う。

 

 苗字が変わっても私も場所も同じだった、いや同じと言うか、変わることはあるだろうが、連続していた。

 

 変化は過ぎてしまえば、過ぎたので既知であり、滑らかで、連続したことなのであった。