微細な無限

微細の中にもある無限。

米津玄師「鳥にでもなりたい」とスピッツ「HOLIDAY」

米津玄師の鳥にでもなりたいが染みている。
「わたしはわたしでいたいの だからあなたのこと愛してる」
私が私であるためにはあなたへの愛を手放す訳にはいかないの、あなたが愛してくれなくっても。ということである。(と思う)
あなたが愛してくれないなら 私は生きてる意味なんてないわ。今更どうにもならないなら きれいな鳥にでもなりたいわ。

ここでカンナに思い出されたのが、スピッツのHOLIDAYという歌である。
「もしも君に会わなければ もう少しまともだったのに もしも好きにならなければ しあわせでいられたのに」
君を好きになったために自分が変わってしまったわい、もう戻れないな。ということである。(と思う)
この道は続く あみだをたどるように。君を探そう このまま夕暮れまで。

(カンナの仮定で、両者ともをシンプルに恋愛の歌だと思って解釈している。違うかもしれないけどね。)

どっちも切ない。そんでわりと対局にあるなと思われた。
HOLIDAYの方が若く、ナイーヴかな。思春期的。鳥にでもなりたいのほうは、まあ、ちょっと危ういけどぎりぎりのところで自己肯定がしっかりしている。(と思う)

どちらも片想いか、あるいは、とにかく一人で考えている心情のうた。そうである、詩は孤独である。

詩の連想はたのしい。